■ Hello School 古典 文法 助動詞 練習問題(3)解答■
古典文法を豊富な例文と一緒にインターネットで勉強できるよ♪
[範囲…む むず らむ けむ べし まし めり]
 
1. (1)@当然・已然形 A推量・連体形 B推量・終止形
 C意志・終止形 D推量・連用形 E意志・連体形
 F意志・連体形 G推量・終止形 H当然・連体形
 I推量・連体形

(2)C
  Cは意志。他は仮定または婉曲の意味である。

(3)エ

(4)ア.B  イ.A  ウ.B  エ.A  オ.B
 




 その夜は宮中に宿直なさる予定だったけれども、(紫の上の)ご機嫌を
とりに、夜が更けてしまったけれど、(宮中から)退出なされた。(そんな
折りに明石の君のもとに)さきほどやった(手紙の)ご返事を持ってきた。
隠すことがおできにならないで、(紫の上の前で)ご覧になる。(紫の上が)
これといって気を悪くするしているところが見えないので、(源氏は)
「この手紙は破ってください。面倒です。こんなものが散らかるというのも、
今では不似合いな年齢になってしまいました。」と言って、脇息に寄り
かかっていらっやり、お心の中では、(明石の君を)とてもしみじみと恋しく
思いやられるので、燈火をぼんやりと眺められて、特に何もおっしゃられ
ない。手紙は広げたままで、紫の上はご覧になられない様子だったので、
(源氏は)「無理に見ない振りをするあなたの目じりが気になります。」と
言って、にこりとお笑いになられる。その愛敬がまわり一面にあふれる
ようである。(源氏は)そばにお寄りになり、「実は、かわいい子を見たので、
前世との因縁は浅いと思われず、そうかといって大げさに養育するのも
差し障りもあるので思い悩んでいるのです。同じ気持ちになって思い悩み、
ご自身の心でお決めになってください。どうしたらよいでしょう。こちらで
養育してくださいましょうか。(その子は)蛭の子と同じ三歳になっているの
だが、無邪気な様子も見捨てがたいのです。幼い感じの腰つきもなんとか
隠してやりたいなどと思うのですが、不愉快とお思いでならなければ、(袴
の紐を)結んでやってください。」とおっしゃる。(紫の上は)「私の思っても
みないことばかりお考えになられる。その他人行儀なお心を、強いて知ら
ない振りをして打ち解けることもあるまいと思い(すねてみたのです)。
その幼いお心には、十分気に入ることでしょう。(姫君は)どんなにかわいい
年ごろに(なられているのでしょう)。」と言って、少し微笑みなさった。(紫
の上は)子どもをとてもかわいいものとなさるお心なので、引き取って大事に
育てたいものだとお思いになられる。(それでも源氏は)「どうしようか、
迎えようか」と思い悩みなさる。(源氏は大井に)お出かけになることは
とても難しい。嵯峨野の御堂の念仏などを待ち受けて、月に二度ばかりの
逢う瀬のようであった。年に一度の七夕の逢う瀬よりかは優っているので、
(明石の君としてはこれ以上の望みは)及びもつかないことだが、それでも
どうして物思いをせずにいられようか。
  
2. A.ウ  B.イ  C.ア

 ああ、昨日は翁丸をかなり打ってしまった。ついには死んだと聞くが、かわい
そうなことだ。今度は何に生まれ変わったのだろうか。

 あのもとの国から、迎えが来ることでしょう。

 Aは過去の伝聞で、アとイは過去の推量。

 Bは現在の推量で、
  アは形容動詞「いかなる」の一部+推量の助動詞「む」、ウは伝聞。

 Cは推量。イは副詞「むずと」の一部分、ウは意志。

ア.空から降ってきたのだろうか、
イ.生まれた年は知っていますか。
ウ.昔、「こはた」という名前で知られた(遊女の)孫で、

ア.少納言よ、香炉峯の雪はいかがでしょうか。
イ.仏はどういうものなのでしょう。
ウ.蓬莱とかいう山に逢うこともあろうかと、

ア.やってこないことも考えられましょう。
イ.後ろから誰かがむずっとひっつかんだ。
ウ.どっちもどっち、足の向いたほうに行ってしまおう。
文法目次  国語のページ   Top
商用目的での利用を固く禁じます。