■ Hello School 古典 文法 連体詞 練習問題 解答■
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1. (1)ありつる

(2)北東

(3)A.イ  B.エ  C.ア   ウは若草
 




 清涼殿の北東の隅の、北のすのことの境においてある御障子には、
荒海の絵で、恐ろしい生き物の手長・足長などが描かれてあり、(それ
が)上の御局の戸を開け放っているものなので、いつでも目に見え、
(私たちは)憎みなどして笑っているのでした。
 高欄のそばに青い瓶の大きいものを置き、五尺ほどのとても美しく
咲いた桜の枝を、たくさんさしていたので、高欄の外にまでさきこぼれ
ている昼頃、大納言様が、桜がさねの直衣の少し着慣れているのに、
濃い紫の固紋の指貫(を召して)、白いお着物の上に濃い紫色の綾織
が、とても鮮やかな色合いのものを(直衣の下から)出して参上なさい、
天皇様もこちらにおいでになられたので、戸口の前の細い板敷きにお
座りになれて、何か申し上げていらっしゃいます。
 御簾の内には、女房たちが、桜がさね唐衣をくつろぎ垂らして、藤が
さね、山吹がさねなどの衣装を、それぞれが色彩豊かで好ましく、多くの
人たちが小半蔀から(袖口や裳裾などを)出していると、昼の御座の方
では、お食事をお運びする足音が高く聞こえる。警蹕の「おし」などと
言う声が聞こえるのも、うらうらとのどかな日差しの中では大変素晴ら
しいのに、最後にお食事を運んできた蔵人が参上して、お食事ができた
ことを奏上すると、(天皇様は)中の戸を通って、(昼の御座に)おいで
になる。その御供に廂の間から、大納言様がお送り申し上げて、さきほど
の花のそばに帰ってお座りになった。
 中宮様が御几帳を押しやり、長押のところにお出ましになられるご様子
など、言いようもなくすばらしいので、お仕えする私たち女房も何の不足
もないような気持ちがするところに、「月も日も変はり行けども久に経る
三室の山の」という歌を(大納言様が)ゆっくりとした調子で歌い出された
のは、とても素晴らしく思われるにつけても、まったくこの歌の通り、千年
もこのようであってほしい(中宮様の)ご様子である。
  
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