■ Hello School 古典 文法 形容動詞 練習問題 解答■
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1. (1)青やかに・連用形  清げに・連用形
  はつかに・連用形  いかばかりなる・連体形

(2)@ウ  Aイ  Bア
   心ことに…「念入りに」「格別に」
   さまことに…「とりわけ」「格別に」
   ことに…「いつもと違って」「他と違って」
   姿かたちに対しては「心ことに」、行動に対して「さまことに」
   を使っていることに注意する。

(3)いかばかり
   「どれほどの運のいい人が、宮中をもの慣れて歩いているの
  であろう」から実にうらやましいという気持ちが読み取れる。
  宮廷への賛美は枕草子の中では一貫した精神である。
 




 正月一日は、まして空の様子もうらうらと、珍しく霞みわたってい
るときに、世の中のありとあらゆる人は、服装や顔を念入りに整い
化粧して、主君を、自分を、祝いなどをしている姿はとりわけ情趣
深いことである。
 七日は、雪間の若葉を摘み、青々とした、普段はそれほどその
ような若菜を身近に見なれていない宮中やお邸などで、もては
やし騒いでいるのは感じ深いものである。白馬の節会を見ようと
して、里人たちは車を美しく飾りたてて見に行く。(車が)待賢門
の敷居を通り過ぎるときに、(車が大きく揺れるため)はち合わせ
をし、さしぐしも落ち、(初めから)注意していないので、(それが)
折れたりして笑うのも、また情趣のあるものだ。左衛門の陣あた
りに、殿上人がたくさん立っていて、舎人の弓などを取って、馬を
驚かして笑うのを、わずかにのぞきこむと、立蔀などが見えるあ
たりに、主殿司や女官などが行き交うのは情趣あることである。
どれほどの運のいい人が、宮中をもの慣れて歩いているのであ
ろうなどと、自然に思いやれることである。宮中で拝見するのは、
とても狭い範囲であり、舎人の顔の地肌もあらわに見え、実に
黒いところにおしろいの十分についていない部分は、雪がまだら
に消え残っている感じがして、たいへん見苦しく(感じ)、(また)
馬が跳ね上がって騒ぐのもたいそう恐ろしく思われるので、(車
の中に)引き込まれて、十分に見物していられない。
 八日は、人々がお礼参りをして、走らせる車の音も、普段とは
違って聞こえて、情趣あるものである。
  
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