■ Hello School 古典 文法 感動詞 ■
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感動詞…自立語で活用がなく、他の文節と独立して、感動、呼びかけ、
      応答などを表す単語。
 
感動詞の種類と単語例
感動
ああ ああ
 「ああ、あまりに、平氏の多う候ふに、」(平家物語・鹿の谷)
  (ああ、あまりに平氏が多くございますので、)

あつぱれ ああ
 あつぱれ、よからうかたきがな。(平家物語・木曾の最後)
  (ああ、よい敵がいればなぁ。)

あな まあ
 「あないみじのおもとたちや。」(枕草子・一二九段)
  (まあ、素晴らしい皆さんだこと。)

あはれ ああ
 「あはれ、よからう大将軍に組まばや。」(平家物語・敦盛の最後)
  (「ああ、よき大将軍と取り組みたいなぁ。」)

あはや あっ やあ
 あはやと目をかけて飛んでかかるに、(平家物語・能登殿最後)
  (あっと目をつけて飛び掛ると、)

いかに まあ
 いかに、夢かうつつか。(平家物語・月見)
  (まあ、これは夢か現実なのか。)

いで まあ
 「いで、いと興ある事いふ老者たちかな。」(大鏡・序)
  (まあ、とても面白いことを言う老人たちだなぁ。)

いでや さてまあ
 いでや、この世に生まれては(徒然草・一段)
  (さてまあ、この世に生まれたからには、)

えい えい
 「えい。」と言ひて乗り移り、(平家物語・能登殿最後)
  (「えい。」と言って乗り移り、)

さても いやはや
 「さてもその人の事のあさましさ」(徒然草・二三四段)
  (「いやはや、だれだれのことはあきれたことだ」)

さはれ それもそうだが
 「さはれ、道にても」(枕草子・九九段)
  (「それもそうですが、道の途中でも」)

すは それ
 「すは、しつることを。」(平家物語・入道死去)
  (「それ、やったぞ。」)

すはや それ
 すはや、宮こそ南都へ落ちさせ給ふなれ。(平家物語・橋合戦)
  (それ、高倉宮が南都(奈良)にお逃げになさるようだ。)

まこと(や) そうそう
 まことや、法輪はほど近ければ、(平家物語・小督)
  (そうそう、法輪寺はすぐ近くなので、)

やや ええい
 「やや、鼻ひたる時、かくまじなはねば死ぬるなり」(徒然草・四七段)
  (ええい、くしゃみが出たときは、このようにおまじないをしないと)

呼びかけ
勧誘
いかに おいおい
 「いかに佐々木殿、高名せうどして不覚したまふな。」
 (平家物語・宇治川の先陣)
  (おいおい、佐々木殿、手柄を立てようとして、しくじるな。)

いざ さあ
 「いざ、かいもちひせむ」(宇治拾遺物語・一-一二)
  (「さあ、ぼた餅を作るとしよう。」)

いで さあ
 「いで遊ばさんや。」(源氏物語・紅梅)
  (「さあ、お弾きになられませんか。」)

これ これ
 「これ乗せて行け、具して行け。」(平家物語・足摺)
  (「これ乗せて行け、連れて行け。」)

やや もしもし
 「やや、もの申さむ」(大鏡・頼忠ノ伝)
  (「もしもし、申し上げたいことがございます。」)

応答
いさ いいえ
 「いさ、人のにくしとおもひたりしが、」(枕草子・一四三段)
  (いいえ、ある人が私のことをにくいと思っていることが、)

えい はい
 無期ののちに「えい」といらへたりければ、(宇治拾遺物語・一-一二)
  (長い時間がたってから「はい。」と返事をしたので、)

しかしか そうそう
 「しかしか、さ侍りしことなり。」(大鏡・序)
  (「そうそう、そのとおりでした。」)

なんでふ とんでもない 何ということを
 「なんでふ、さやうのあそび者は、人の召ししだがうてこそ参れ。」
 (平家物語・祇王)
  (とんでもない。そのような遊び女は、人に呼ばれて参るものだ。)

はい
 「こなたに。」と召せば、「」と、いとけざやかに聞こえて、
 出で来たり。(源氏物語・御幸)
  (「こちらへ。」と(内大臣が)お呼びになると、(近江の君は)
  「はい。」ととてもはっきりとした声で申し上げてきました。)
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