■ Hello School 古典 文法 助動詞 べらなり ■
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べらなり 推量の意味をもち、形容動詞ナリ活用型の活用で、活用語の終止形、
 ラ変型活用語の連体形につく。
基本形 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形 活用の型
べらなり (べらに) べらなり べらなる べらなれ 形容動詞ナリ活用型

(1)推量…[〜ようだ]
べらなり 知らぬ茸と思すべらに、独り迷うひ給ふなり。(今昔物語・二八−一九)
 (きっと知らない茸(嶽)と思われたようだ。独りでお迷いなさったのである。)
 
[連用]
桂川わが心にもかよはねどおなじ深さに流るべらなり(土佐日記・二月一六日)
 (桂川は自分の心に流れて通じ合ったというわけではないが、
   私の喜びと同じくらい、桂川も深く水をたたえて流れているようだ。)
 
[終止]
古歌に、「数はたらでぞかへるべかなる」といふ言をおもひ出て、(土佐日記・一月一一日)
 (昔の歌に、「(雁は)数が足りないままで帰っていくようだ」とある文句を思い出して、)
 
[連体]
春の着る霞の衣ぬきをうすみ山嵐にこそ乱るべらなれ(古今集・春上)
 (春が着ている霞の衣は、横糸が薄いので山風が吹いてしまうと乱れてしまうそうだ)
[已然]
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