■ Hello School 古典 文法 格助詞 と ■
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相手・共同者変化の結果引用並立比較の基準比喩の関係を示し、
 体言・連体形・引用文などに接続する。

(1)相手・共同者…動作を共にする相手を示す。 [〜と 〜と一緒に]
 同じ心ならん人、しめやかに物語して、(徒然草・一二段)
  (同じ気持ちの人と、しんみりと話をして、)

(2)変化の結果…物事の変化の結果を示す。 [〜と 〜に]
 古き墳はすかれて田なりぬ。(徒然草・三〇段)
  (古い墓はすきかえされて田となってしまう。)

(3)引用…語句や文を引用する場合に使われる。 [〜と]
 「草子に歌一つ書け」殿上人に仰せられければ、(枕草子・二三段)
  (「草子に歌を一首書け」と殿上人におっしゃったので、)

(4)並立…対等の関係を示す。
 世の中にある、人すみか、またかくのごとし。(方丈記)
  (このより中に生きている人とそこに住んでいる家は、このようなものである。)

(5)比較の基準…比較する基準を示す。[〜と 〜と比べて]
 葉のひろごりざまぞ、うたてこちたけれど、こと木どもひとしううふべきにあらず。
 (枕草子・三七段)
  ((桐の木の)葉の広がり方は、大げさであるけれども、他の木と同じようには言えない。)

(6)比喩…例えを示す。[〜のように]
 笛の音のただ秋風聞こゆるに、(更級日記)
  (笛の音がまるで秋風のように哀れに聞こえ、)
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