■ Hello School 社会科 地理(ハロ地理) No.20日本の工業地帯・地域 ■ 
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1.三大工業地帯
日本は、関東地方から
九州地方北部にかけて
多くの人口や工場が帯
のように立ち並んでい
ることから太平洋ベルト
と呼ばれている。
この太平洋ベルトで、
日本の工業生産額の
約3分の2を占める。

京浜、中京、阪神の3つ
の工業地帯を三大工業
地帯
といい、以前では
北九州を含めて四大工
業地帯
とよばれていた
が、他の工業地域の生
産が北九州を上回るよ
うになり、現在では北九
州は除かれている。

三大工業地帯は
 ・交通の便がよく、海
  に面しているため、
  原料や製品の輸送
  が便利
日本の主な工業地帯と工業地域

白地図テスト
 ・広い平野のため、工業用地に恵まれている
 ・東京、名古屋、大阪といった大都市を中心に広がり、人口が多く、労働者を集めやすく、製品を売る
  ことができる
などが発展の要因である。
太平洋ベルト
三大工業地帯の工業生産割合の変化
 
2.京浜工業地帯
東京、川崎、横浜を中心に横須賀、藤沢、府中などの
工業都市がある。東京のと横浜のでこの名前が
ある。

首都である東京を中心に人口と資金が集まり、交通
の便を利用して工業が発達し、東京湾を埋め立てて
工業用地がつくられた。

第2次世界大戦後は全国で最大の生産額をあげて
きたが、今では中京工業地帯に抜かれている。

機械工業を中心に重化学工業が発達するとともに、
出版社が多いことから印刷業の割合か高く、生産額
は全国の4分の1以上になる。

沿岸の埋立地、内陸部には大工場があり、その間に
中小工場がある。
京浜工業地帯の主な都市

3.中京工業地帯
古くから交通や都市が発達しており、綿織物・陶磁器の生産が
さかんであった。現在でも瀬戸・多治見の陶磁器一宮の毛織
などの工業都市がある。

現在では日本最大の工業地帯になっている。

大きな川や用水により工業用水が確保できた。

戦後は自動車工業を中心に発達し、特に豊田の自動車工場が
代表的である。

また、四日市の石油化学工業もあり、重化学工業が発達して
いる。
中京工業地帯の主な都市
 
4.阪神工業地帯
大阪のと神戸のでこの名前がある。

あらゆる工業が発達し、総合工業地帯ともよばれている。
第二次世界大戦頃までは日本最大の生産額をあげてい
た。

江戸時代より、大阪は「天下の台所」とよばれるくらい商業
が発達し、また、瀬戸内海を利用した輸送など水陸の交通
が便利であった。

大阪は綿工業が発達し、「東洋のマンチェスター」ともよば
れるほどであった。

大阪・堺・神戸は重化学工業、その南部にせんい、淀川
流域は電気機器・医薬品の産業が発達し、大阪湾の埋立
地に大工場、淀川流域と大阪南部に中小工場が多い。
阪神工業地帯の主な都市
近年では、和歌山や琵琶湖沿岸まで工場の進出が見られるようになった。

工業用水を地下水でくみ上げすぎたため、地盤沈下などの問題も生じている。
 
5.北九州工業地帯
かつては、四大工業地帯に数えられていたが、新しい工業地域よりも生産額が少なくなっているため、
除かれるようになった。

1901年に、現在の北九州市に官営の八幡製鉄所を開業し、筑豊炭田の石炭を利用して鉄鋼業を
中心に発達した。

第二次世界大戦後のエネルギー革命により、石炭産業の衰退とともにふるわなくなった。
 
6.瀬戸内工業地域
古くからせんい工業がさかんであり、
今も残っている。

海上交通の便がよいことから、埋立地
による用地確保が容易だった。

工業生産額のうちわけ
瀬戸内工業地域の主な都市
現在は重化学工業が発達している。
倉敷の水島地区にある製鉄所・石油化学コンビナート、周南の石油化学コンビナート、福山・呉の製鉄、
坂出・呉の造船、広島の自動車などがある。
 
7.東海工業地域
富士山のわき水の工業用水、水力発電の
利用によって機械工業を中心に工業が発
達した。

工業生産額のうちわけ
浜松の楽器・オートバイ富士・富士宮の
紙・パルプ
、富士宮のフィルム、蒲原の
アルミニウム、静岡の製茶、焼津の水産
加工業が代表的である。
東海工業地域の主な都市
 
8.北陸工業地域
古くから農家の副業として、漆器、絹織
物、製薬などの伝統工業が発達してい
た。

中央高地の用水、電力を利用したり、
新潟県で採れる石油・天然ガスの資源
で、ほりこみ港をつくり、金属・化学工業
が発達する。
北陸工業地域の主な都市
 
9.関東内陸工業地域
関東地方の内陸部は絹織物の生産がさかんであったが、京浜工業
地帯からの工場移転により、重工業が発達し、現在では阪神工業
地帯にならぶ生産額をあげている。

工業生産額のうちわけ
宇都宮・小山の機械、太田の自動車、桐生・足利の絹織物工業が
代表的である。
関東内陸工業地域の主な都市
 
10.京葉工業地域
京浜工業地帯の延長として、東京から千葉にかけて、東京湾を埋め立てて
つくられた工業地域で、東京のと千葉のでこの名前がある。

工業生産額のうちわけ
火力発電所、石油化学コンビナート、製鉄所が立ち並ぶのが特徴である。
京葉工業地域の主な都市
 
11.鹿島臨海工業地域
砂浜の海岸にYの字をした人口のほりこみ港をつくり、霞ヶ浦の水を利用して、石油化学コンビナートと
製鉄所がある。


12.北海道工業地域
札幌・函館・釧路の食料品、旭川の木材、釧路・苫小牧・
旭川のパルプ・製糸業、室蘭の製鉄所、苫小牧の製油
所、自動車部品などが代表的である。
北海道工業地域の主な都市
 
13.その他の工業地域
(1)中央高地の工業
 長野県の諏訪盆地を中心に、きれいな空気を利用して精密機械工業が発達している。

(2)九州の工業
 空港や高速道路の近くに多くのIC工場があり、シリコンアイランドともよばれている。
標準問題
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