■ Hello School 社会科 歴史(ハロ歴) No.9 安土桃山時代 ■
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1.ヨーロッパ人の渡来
 室町幕府が力を弱め、戦国大名が分国法という独自の法律をつくって領地を統治していく中、ヨーロッパでは、
ポルトガル・スペインを中心に、植民地や資源を求めて、国家的な事業として航海や探検を行なう大航海時代
であった。

 1543年、
ポルトガル人の乗っていた中国船が種子島(鹿児島県)に漂着し、鉄砲が日本に伝わった。その後、
九州、
などの鉄砲鍛冶のてによって大量に生産されることになる。また、今まで鎧やかぶとを身につけて、
一騎打ちによる個人戦から、
足軽からなる鉄砲隊の集団戦法に変わり、城のつくりかたも山に築く山城から
平地に築く
平城へと変わった。

 1549年には、
スペインの宣教師のフランシスコ=ザビエルが鹿児島に上陸し、キリスト教を伝えた。キリスト
教は九州、近畿地方に広まり、大友宗麟(そうりん)、大村純忠、有馬晴信の九州の
キリシタン大名が、伊東
マンショら4人の
少年使節ローマ法王に送った。
 ポルトガル人やスペイン人は、南方から来たということで南蛮人とよばれ、戦国大名と貿易を行なった。主な輸入品は生糸、鉄砲
火薬、絹織物、香料、主な輸出品は銀、刀剣、漆器、工芸品、硫黄などであった。
2.安土桃山時代
 尾張(愛知県)の小大名であった織田信長は、桶狭間
の戦い
(愛知県)で駿河(静岡県)の今川義元を破り、
1573年には室町幕府の15代将軍
足利義昭を京都から
追放し、室町幕府を滅ぼした。

 また、1575年に足軽による3000丁の
鉄砲隊を編成し、
徳川家康とともに
長篠の戦い(愛知県)で騎馬隊で知ら
れる甲斐(山梨県)の
武田勝頼を破り、近江(滋賀県)に
安土城を築いた。

 さらに、信長に反対する仏教勢力を弾圧し、特に
延暦
寺を焼き討ち
にしたことは有名。反面、貿易の利益も
あいまって
キリスト教を保護した。
 信長は、経済を発展させるために、楽市・楽座の制度をつくり、自由に商売を行なえるようにした。

 1582年、信長は全国統一の寸前で、家臣の
明智光秀によって本能寺の変で殺されてしまう。

 信長に仕えていた
豊臣秀吉は、山崎の戦い(京都府)で明智光秀を破り、信長のあとを継いで大阪城を築いた。
その後、
関白・太政大臣につき、1590年、小田原(神奈川県)の北条氏を破り関東を平定し、東北の伊達政宗
したがえて、全国を統一した。

 秀吉は、「ますや「ものさし」」の単位を統一して、田畑の面積や収穫高を調べ、それを
石高で表する検地(太閤
検地)
を行い、農民は秀吉を中心とする大名の支配下に入り、今までの公家や寺社の権利を消滅させると同時に
農民を農地にしばりつけ、さらに
刀狩を実施して一揆を防ぐとともに、武士と農民の区別を明確にした。
 
楽市楽座の札
 秀吉は、キリスト教を最初は保護したが、布教とともに日本を植民地化するのではと疑い、キリスト教を禁止、宣教師を追放
した。しかし、貿易は行なわれたので、不十分であった。
 
 秀吉の全国統一は国内だけではなく、中国の明も支配しようと考え、朝鮮に打診をしたが朝鮮はこの要求を拒否したため、
1592年に朝鮮に出兵を行なった
(文禄の役)。その後講和を開いたが失敗し、1597年に再び朝鮮に出兵を行なった(慶長の
役)
が、1598年に秀吉の死によって中断された。
3.桃山文化
 新興してきた戦国大名や大商人の気風を反映した、雄大で豪華な文化が特徴である。また、南蛮貿易に
よるヨーロッパの影響も受けている文化でもある。

 城郭建築では、鉄砲の伝来により、山城から平城に変わったことから、
天守閣をもった雄大な城が建てられ
るようになり、
安土城大阪城、姫路城などが代表的であり、特に、姫路城は白鷺(しらさぎ)城ともよばれ、
世界遺産に登録されている。

 そうした城や屋敷の壁、ふすま、屏風などには障壁画が描かれ、大和絵に水墨画の技法を融合した狩野派
狩野永徳の「唐獅子図屏風」は有名。また、その弟子の狩野山楽も活躍した。

 室町時代に広まった侘び茶は、
千利休によって茶道として大成された。ただし、千利休は後に秀吉の怒りを
かい、自殺することになる。

 秀吉が朝鮮出兵を行なった際、連行してきた陶工によって新しい陶磁器の技術が伝えられ、各地で生産され
るようになった。
有田焼、伊万里焼(佐賀県)、萩焼(山口県)、薩摩焼(鹿児島)などがある。

 芸能では、出雲大社の巫女であった
出雲阿国(おくに)が阿国歌舞伎とよばれる歌舞伎踊りを全国各地に
興行し、江戸時代の歌舞伎のもとになった。

姫路城(白鷺城)  KYRIさん

大阪城 なんち。さん
(フォトライブラリー)
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