■ Hello School 中学理科(ハロ理科) No.19 大気と大気の動き ■
インターネット上で中学校の理科が勉強できるよ♪
ノートに理解しながら写して、一通り終えたら練習問題で実力を定着させていこうね♪
1.気圧
(1)気圧
気圧(大気圧)…大気の圧力。
 ・主成分は酸素と窒素で、上空にいくほどうすくなり、地表から約1000kmの高さまで存在する。
 ・あらゆる方向にはたらき、面に垂直にはたらいている。
気圧のはたらきと向き
 
(2)気圧の大きさと単位
1気圧…海面上で1cm2あたり約10Nの大きさ。
 ・水銀の柱を約76cm、水の柱を約10mおし上げることができる。
 ・単位はhPa(ヘクトパスカル)mmHg(ミリメートル・エイチジー、水銀柱ミリメートル)など。

1気圧=1013hPa=760mmHg (1hPa=100Pa)

気圧は10m高くなるごとに約1.2hPaずつ低くなる。
2.風
(1)風と気圧の関係
空気の水平方向の動き
 ・2地点間の気圧の差によって空気を動かす力が生まれ、
  気圧の高いところから低いところに向かって吹く
 ・気圧の差が大きいほど風が強く吹く。
 
(2)風の観測
風向…風が吹いてくる方向。
 16方位で示し、天気図では矢羽根の向きで表す。

風速…空気が動く速さで、単位はm/秒。

風力…風の強さを木や建物への影響で表したもの。
 13段階の風力階級に分けられる。

右の図は「北東の風 風力3」を表す。
風力階級表
風力 記号 風速[m/秒] 風のようす 風力 記号 風速[m/秒] 風のようす
0〜0.3未満 煙がまっすぐにのぼる 13.9〜17.2未満 樹木全体がゆれる
風に向かって歩きにくい
0.3〜1.6未満 煙がなびいて風向がわかる 17.2〜20.8未満 小枝が折れる
風に向かって歩けない
1.6〜3.4未満 顔で風を感じる
木の葉が動く
20.8〜24.5未満 煙突が倒れ、かわらがはがれる
など、建物に少し被害が出る
3.4〜5.5未満 木の葉や小枝がたえず動く
小さい旗がはためく
10 24.5〜28.5未満 樹木が根こそぎ倒れる
家屋に大損害が起こる
5.5〜8.0未満 砂ぼこりがたち、紙片がまい上がる
小枝がかなり動く
11 28.5〜32.7未満 広範囲の破壊をともない
建物に大損害を与える
8.0〜10.8未満 葉のある低木がゆれ始める
池や沼などの水面の波が立つ
12 32.7以上 記録的な大損害が起きる
10.8〜13.9未満 大枝が動き電線がなる
かさがさしにくい
(3)海陸風
海陸風…海岸地方で見られ、昼は海から陸に向かって風(海風)が吹き
     夜は陸から海に向かって風(陸風)が吹く現象。
海陸風
太陽の熱を受けると、陸の方が暖まりやすく、
陸で上昇気流を生じさせるので、気圧は海で高く、
陸で低くなる。このため、風は海から陸に向かって吹く
陸の方がはやく冷えるので、海の方が陸よりも
暖かくなり、気圧は海で低く、陸で高くなる。
このため、風は陸から海に向かって吹く
3.等圧線と風
(1)等圧線
等圧線…等しい気圧の地点を結んでできる線。
・全体としてなめらかな曲線になる。
・たがいに交わらない。
・枝分かれることはない。
・途中でなくなることはない。
等圧線の間隔がせまいところほど風力が強い
等圧線の引き方
1000hPaの線を基準に、4hPaごとに引く。
(2hPaの場合もある)

20hPaごとに線を太くする。
(2hPaの場合は10hPaごとに太くする)
風向は等圧線に対して垂直にならない。
   ↓
地球の自転により、北半球では、風向は
等圧線に対して直角の方向より少し右にそれた向き
になる。
 
(2)気圧配置
気圧配置…気圧の分布。

高気圧…等圧線が丸く閉じている部分で、中心に向かって気圧が高くなってるもの。
 気圧の尾根…高気圧の中心からV字に細長い気圧の高い部分。

低気圧…等圧線が丸く閉じている部分で、中心に向かって気圧が低くなってるもの。
 気圧の谷…低気圧の中心からV字に細長い気圧の低い部分。
 
(3)気圧と風(北半球の場合)
高気圧 低気圧
風は中心から時計回り(右回り)にふきだす
中心付近では、
下降気流が生じ、
等圧線の間隔は広く、
風は弱い
雲ができにくいので、
天気はよい
風は中心に向かって反時計回り(左回り)にふきこむ
中心付近では、
上昇気流が生じ、
等圧線の間隔はせまく、
風は強い
雲ができやすく、
天気が悪い
練習問題
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