■ Hello School 中学理科(ハロ理科) No.23 天体(2) ■
インターネット上で中学校の理科が勉強できるよ♪
ノートに理解しながら写して、一通り終えたら練習問題で実力を定着させていこうね♪
1.星の1年の動き
星の年周運動…星が毎日動いて、1年で地球(天球上)を1周しているように見える
           運動。
(1)北の空の星の1年間の動き
 北極星を中心に反時計回りに回転する。
 1日で約1°、1ヶ月で約30°回転する。

(2)南の空の星の1年間の動き
 東から西へと動く。
 1日で約1°、1ヶ月で約30°回転する。

星が同じ時刻に見える時刻
 1日に約4分ずつ早くなる。
 1ヶ月で約2時間早くなる。

 星の日周運動により、
 1時間で15°動くので、
 1°は
  60÷15=4
 4分早くなる。
北斗七星の1年間の動き
 
オリオン座の1年間の動き
さそり座の1年間の動き
2.太陽の1年の動き
(1)日没時の星座の動き
 太陽は星座の中を西から東へ動く。
 1年後に元の位置に戻る。
実際に太陽が移動
しているのではなく、
地球が太陽のまわり
を公転しているため、
このように見える。
  
(2)太陽の1年の動き
 太陽の年周運動…1年かけて太陽が天球上を1周する運動。
  西から東へと動き、1年で1周(360°)、1日で1°星座の中を動く。

 黄道…年周運動による太陽の天球上の移動の軌跡。
  12の星座の中をめぐっていき、この星座を黄道12星座と言う。
  
(3)天球上の黄道の位置
 黄道は天の赤道(地球の赤道面の延長)と23.4°の角度で
 交わる。

 地軸は黄道面に対して66.6°の角度で交わる。
3.季節の変化
(1)季節の星座
 季節の星座…太陽の反対側の星座を夜の地球から見たもの。
  
季節を代表する星座
季節
星座 しし座 さそり座 ぺガスス座 オリオン座
 
(2)太陽の日周運動
夏の太陽の経路…真東・真西よりも北寄りに出没する。
 夏至(6月22日ごろ)では最も北にかたよる。

冬の太陽の経路…真東・真西よりも南寄りに出没する。
 冬至(12月22日ごろ)では最も南にかたよる。

春・秋の太陽の経路…夏と冬の中間で出没する。
 春分(3月21日ごろ)と秋分(9月23日ごろ)では真東・
 真西に出没する。
 
(3)南中高度の変化
 南中高度は1年のうちで夏至の時が最も高く冬至の時が最も低い
 これは地球が地軸を公転面に対してつねに66.6°傾いたまま公転しているからである。
(4)南中高度の求め方
 南中高度は同じ日でも緯度によって異なるが、
 北半球の場合は以下のようにして求めることが
 できる。

 @春分・秋分
右図において、春分・秋分のときの南中高度は
∠AOSである。
∠AOS=180°−∠AOP−∠PON 
    ∠AOP=90°(地軸と天の赤道との角度)、
 ∠PONは緯度(北極星の高度は緯度に等しい)なので、
∠AOS=180°−90°−緯度
       =90°−緯度

 A夏至
  夏至は春分・秋分の南中高度より23.4°高いので、
  ∠BOS=春分の南中高度+23.4°
 
 B冬至
  冬至は春分・秋分の南中高度より23.4°低いので、
  ∠COS=春分の南中高度−23.4°
練習問題
■ハロ理科の目次  Top
商用目的での利用を固く禁じます。