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完了存続の意味をもち、ラ変型の活用で、サ変動詞の未然形、四段動詞の命令形につく。
基本形 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形 活用の型
ラ変型

(1)完了…[〜た・〜してしまった]
それを射あてたまへむ人に奉らむ。(大和物語・一四七段)
 (それ(水鳥)を射当てなさった人に(娘を)差し上げましょう。)
 
[未然]
やまと歌にかかれけり。(伊勢物語・八二段)
 (和歌を作ることに力を注いでた。)
 
[連用]
いみじう心まうけさせたまへ(枕草子・九九段)
 (いろいろと気配りをしておられた。)
 
[終止]
人をやりて見するに、おほかた逢へ者なし。(徒然草・五〇段)
 (人をやって見に来させるが、さっぱり(鬼に)会ったというものはいない。)
 
[連体]
いと思ひの外なる人のいへば、人々あやしがる。(土佐日記・二月六日)
 (全く意外な人が歌を詠んだので、人々は不思議がる。)
 
[已然]

(2)存続…[〜している・〜してある]
後はたれにと心さす物あらば、生けんうちにぞ譲るべき。(徒然草・一四〇段)
 (自分が死んだ後にだれかにあげようと思ったものは、生きているうちに譲るのが良い。)
 
[未然]
つまもこもれわれもこもれ(古今集・春上)
 (妻もこもっているし、私も一緒にこもっているのだから)
 
[連用]
二日、なほ大湊にとまれ(土佐日記・一月二日)
 (二日、まだ大湊にとまっている。)
 
[終止]
才ある人はその事など定めあへ(徒然草・五六段)
 (学問のある人は、その分野のことを論議してあっている時に
 
[連体]
しつべき人もまじれど、(土佐日記・一月七日)
 ((一座の中に返歌を)やってのけられる人もいるのだが)
 
[已然]
吾が下衣失はず持て(万葉集・一五・三七五一)
 (私の下衣を失わずに持っていなさい)
[命令]
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