■ Hello School 古典 文法 助動詞 むず ■
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むず(んず) 推量意志適当婉曲の意味をもち、サ変型の活用で、活用語の未然形につく。
基本形 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形 活用の型
むず(んず) むず
(んず)
むずる
(んずる)
むずれ
(んずれ)
サ変型

(1)推量…[〜う・〜だろう]
むず
(んず)
かのもとの国より迎へに人々詣で来むず(竹取物語・かぐや姫の昇天)
 あのもとにいた月の国から人々が私を迎えにくるでしょう。)
 
[終止]
それぞ孝養にてあらんずる(平家物語・入道死去)
 (それこそ何よりの供養であろう。)
 
[連体]
大勢の中を打ち破ってこそ、後代の聞こえもあらむずれ(平家物語・御輿振)
 (大勢の中を打ち破ってこそ、後代の評判になるというものであろう。)
[已然]

(2)意志…[〜う・〜よう]
むず
(んず)
足の向きたらむ方へ往なむず(竹取物語・龍の首の玉)
 (足の向いた方向にいこう。)
 
[終止]
蛍のともす火にや見ゆらむ、ともし消ちなむずるとて(伊勢物語・三九段)
 (蛍の灯す火に車中の女性の顔が見られるかもしれない、この火を消してしまおうとして)
[連体]

(3)適当…[〜がよい]
むず
(んず)
さこそはあらむずれ(平家物語・戒文)
 (いかにもそうあるべきだ。)
[已然]

(4)婉曲…[〜ような]
むず
(んず)
さる所へまからむずるも、いみどくはべらず(竹取物語・かぐや姫の昇天)
 (そのようなところへ参りますようなことも、今の私にはうれしいとはございません。)
[連体]
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