■ Hello School 社会科 地理(ハロ地理) No.12日本の水産業 ■ 
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1.日本の水産業
日本の主な漁港
銚子漁港
白地図テスト
日本は古くから、そして現在でも多くの魚介類を食べ
ていることから、水産業が盛んに行なわれてきた。

世界の1日1人あたりの魚介類消費量

日本の漁場
寒流の千島海流(親潮)暖流の日本海流(黒潮)
がぶつかる三陸沖では潮目(潮境)ができている
ため、そこに豊富なプランクトンが集まり、その2つ
の海流に生息する魚が集まり、条件のよい漁場に
なっている。
日本のまわりの漁場
東シナ海では水深が200mくらい
の浅い海底がある大陸だなによっ
て、世界でも有数の漁場になって
いる。

この他、オホーツク海、北太平洋、
ベーリング海といった北洋漁場
あり、そこではすけとうだら、さけ、
ます、かになどがとれる。また、
太平洋漁場
ではまぐろがとれる。
日本の海流
大陸だな
日本の主な水産物の漁獲量
2.日本の漁業
遠洋漁業
複数の船で船団を組み、数十日〜数ヶ月
世界の海で漁をする漁業で、かつお、まぐ
ろ、さけ、ます
などをとる。

1海里は1852m 200海里は約370km
領海…国の主権がおよぶ海域。 
排他的経済水域…水産資源や海底資源を自分の国
           のものとできる海域。 
公海…いずれの国にも属さない海洋。
漁業別漁獲量の変化
日本の遠洋漁業は戦後の経済成長の頃から急速に増えていった。
しかし、1973年の石油ショックにより、船の燃料費が大きく負担したこと、さらにまた、1977年に、日本が水産資源
の保護と自国の漁業の発展のために沿岸からの200海里規制を取り入れるようになると、日本の漁場は狭くなり、
遠洋漁業は急速に衰えてきている。
遠洋漁業の漁法
はえなわ

長いなわにえさをつけてまぐろなどを釣る。
トロール漁法

底引き網という網を使って、
海底にすむひらめ、かれい
などをとる。
巻き網漁法

魚の群れを網で包囲
して、網の下方をしぼり
いわし、さば、あじ、か
つおなど群れで泳ぐ魚
をとる。

沖合漁業
ほぼ日帰り可能な海域で、動力が10t以上の漁船を使った漁業で、いわし、あじ、かつおなどの大衆魚をとる。
1970年代から80年代の半ばくらいにかけて漁獲量を増やし、日本の漁業の中心になったが、上記の200海里規制
により、自由に魚をとることを制限されるようになり、80年代終わりごろから漁獲量が減少している。
沖合漁業の漁法
棒うけ網漁法
強い光を海に当てて、
さんま、あじなどを呼び
寄せてとる。

沿岸漁業
ほぼその国の領海内で行なわれる漁法で、動力が10t未満または無動力の漁船、漁船を使用ない場合もある。
いわし、あじ、いか、さば、貝や海草などをとる。
漁獲量はほぼ横ばいのような状態だが、近年では、家庭や工場からの排水で海が汚れ、魚が少なくなっている
問題もある。
沿岸漁業の漁法
定置網漁法

魚の群れが通りそうな沿岸付近に
固定した網を使ってさけ、さば、ます、
いわしなどをとる。
さし網漁法

魚を網の目に刺させたり、絡ませて獲る漁法で、ヒラメ・
クルマエビ・ガザミ・ハマチなどをとる。
3.育てる漁業
遠洋漁業や日本近海からの漁獲量が減少する中、
取る漁業から育てる漁業へと漁業が変わってきて
いる。
育てる漁業は主に養殖業栽培業業の2つがあり、
まだい、ほたて貝、かきなどの中高級魚を育てるこ
とが多い。
特に栽培漁業は確実に増加している。
養殖業・栽培漁業は生産を計画的に行い、収入が
安定しているが、赤潮(プランクトンの増加により
海面が赤褐色になること。)の被害にあうこともある。

写真提供:香川県水産試験場・香川県赤潮研究所 
http://www.pref.kagawa.jp/suisanshiken/
養殖業
養殖場で卵かえしたり
稚魚を海からとる。
      ↓
いけすなどで育てる。
      ↓
いけすから水揚げする。
栽培漁業
栽培漁協センターで卵をかえす
      ↓
稚魚をいけすなどで育てる。
      ↓
稚魚を海や川に放流する。
      ↓
海で漁獲する。

日本の主な水産物の養殖地
養殖業の収穫量
白地図テスト
4.水産業の世界とのかかわり
本の水産物輸入額は世界全体の約20%で、世界第1位の水産物
輸入国
である。
200海里規制による遠洋漁業と沖合漁業の漁獲量の減少により、
輸入量が増加している。
1985年以降は、円高の影響により外国からの輸入が増え、1990年
代では水産物の生産量が減少し、2000年以降は輸入量が生産量
を上回っている。
輸入金額で最も多いのはえび輸入量が最も多いのはまぐろであ
る。

魚介類の消費量に占める輸入の割合
世界の漁獲量
主な輸入水産物
標準問題
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