■ Hello School 中学理科(ハロ理科) No.6 気体の性質 ■
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ノートに理解しながら写して、一通り終えたら練習問題で実力を定着させていこうね♪
1.二酸化炭素の性質
(1)二酸化炭素の発生方法と集め方
右の図のように、試験管の中に
石灰石うすい塩酸を加え、
出てきた二酸化炭素を水と
おきかえて集める。
(水上置換法)

石灰石の代わりに、
大理石、貝殻、卵の殻、チョーク
を使っても集めることができる。
 
上の方法以外でも、空気と
おきかえて集めることもできる。
(下方置換法)

石灰石とうすい塩酸以外にも、
・炭酸水を熱する。
・炭酸水素ナトリウムを熱する。
ことによっても、二酸化炭素を
集めることもできる。
 
(2)二酸化炭素の性質
@無色無臭の気体。
A空気よりも重い。
B燃えない。
C水に少し溶ける。→二酸化炭素が水に溶けたものを炭酸水という。
   弱い酸性→青色リトマス紙を赤色に変える・BTB液の緑色を黄色に変える。
D石灰水に通すと、白くにごる。
2.酸素の性質
(1)酸素の発生方法と集め方
右の図のように、フラスコの中に
二酸化マンガンを入れ、ろうと管から
うすい過酸化水素水(オキシドール)
を加え、出てきた酸素を水におきかえ
て集める。
(水上置換法)

二酸化マンガンの他に、レバーを使っ
ても集めることができる。
また、ほかの方法として、
・過酸化水素水を熱する。
・酸化銀や過マンガン酸カリウムを熱する。
・酸素系漂白剤に湯を加える
などの方法もある。
 
(2)酸素の性質
@無色無臭の気体。
A空気よりも重い。
B水に溶けにくい。
C物を燃やすはたらき(助燃性)がある。(酸素自体は燃えない)
3.水素の性質
(1)水素の発生方法と集め方
右の図のように、試験管の中に
亜鉛か、アルミニウム
などの金属にうすい塩酸か、
あるいはうすい硫酸を加え、
出てきた水素を水におきかえて
集める。
(水上置換法)
 
(2)水素の性質
@無色無臭の気体。
Aすべての気体の中で一番軽い。
B水に溶けにくい。
Cよく燃える。(可燃性)→燃えると水になる。
4.アンモニアの性質
(1)アンモニアの発生方法と集め方
右の図のように、塩化アンモニウムと
水酸化カルシウムの混合物を試験管
の中に入れて加熱し、出てきた
アンモニアを空気とおきかえて集める。
(上方置換法)

また、ほかの方法として、
・アンモニア水を熱する。
・炭酸アンモニウムを熱する。
 (二酸化炭素も同時に発生)
などの方法もある。
 
(2)アンモニアの性質
@無色の気体。
A刺激臭があり、有毒。
B空気よりも軽い。
C水によく溶ける。→アンモニアが水に溶けたものをアンモニア水という。
   弱いアルカリ→赤色リトマス紙を青色に変える・BTB液の緑色を青色に変える。
Dアンモニア水にネスラー試薬を加えると、黄褐色の沈殿ができる。(アンモニア特有の性質)
 
(3)アンモニアの性質を使った実験
水そうの中にフェノールフタレインを入れた水を入れて、
アンモニアで満たしたフラスコをガラス管でさかさまに
つなぎ、栓の一方には水を入れたスポイトを通しておく。

@スポイトからフラスコに水を入れる。
        ↓
Aフラスコの中のアンモニアが水に溶ける。
        ↓
Bフラスコの中の圧力が高くなり、水そうの水を吸い上げる。
        ↓
Cフェノールフタレイン液は無色だが、アルカリ性のもとでは
 赤くなる。
5.その他の気体の性質
(1)窒素の性質
@無色無臭の気体。
A空気よりも軽く、水に溶けにくい。
 
(2)二酸化硫黄の性質
@硫黄を燃焼させてできる気体で火山ガスの中にも含まれる。
A無色の気体。刺激臭があり、有毒。
B空気よりも重い。
C水に溶けやすく、弱い酸性。
D色ついたものを白くする漂白作用がある。
 
(3)塩素の性質
@黄緑色の気体。刺激臭があり、有毒。
A空気よりも重い。
B水に溶けやすく、酸性で、水溶液は漂白作用や殺菌作用がある。。
 
(4)塩化水素の性質
@無色の気体。刺激臭があり、有毒。
A空気よりも重い。
B水に溶けやすく、強い酸性で、水溶液が塩酸。
C水溶液(塩酸)は金属を溶かして水素を発生させる。
6.気体の集め方
(1)上方置換法
 水に溶けて、空気よりも軽い気体を集める方法。
   代表的な気体…アンモニア

(2)下方置換法
 水に溶けて、空気よりも重い気体を集める方法。
   代表的な気体…二酸化炭素

(3)水上置換法
 水に溶けにくい気体を集める方法。
   代表的な気体…水素・酸素・二酸化炭素
 
上方置換法 下方置換法 水上置換法
練習問題
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